本屋さんで、読んで、選んで、試してみた!

お気に入りの本等を、ちょっと偏り気味にご案内!

読む:『また、犬と暮らして』

ベストセラーとはほど遠かったり、そういえば昔あったよねと懐かしんだり
完全趣味の領域、はたまた、それ本じゃないでしょといったものまで
どこか偏ったチョイスでつらつらと感想を綴っております。
なので、あくまでも個人の感想ということで、ご了解下さい。

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

 

 

 

ああ、よかった。

また、犬を飼い始めたんだ。


よかった、よかった(安堵)

 

 

f:id:ooaozorahahiroi:20180410233451j:image

 


また、犬と暮らして

穴澤 賢    世界文化社

 

 

大人気だったミックス犬「富士丸」の飼い主が

再び犬を飼い始めたエッセイになります。


インスタグラムなどSNS花盛りの現在

花形のわんこが、沢山いますが


まだ、発信がブログが主流だった頃

大人気だったのが

コリーとハスキーのミックス犬「富士丸」


飼い主の著者、穴澤氏が綴る

富士丸との掛け合いが、たまらなくおかしく

ときどき読んでいました。


その富士丸の急死。

そのことをつづった「またね、富士丸」は


本屋で見かけ、ざっと目を通しましたが

読んでる方もつらくて

内容は、あんまり覚えてません。

 

ひとつだけ覚えているのは


過酷なペットロスに陥った著者が

少しずつ顔を上げ始めた、ということでした。

 

 

そうして、著者は

再び、犬を飼い始めました。

 

大吉と福助。(通称:大福)

 

これは、私だけでなく

多くの人が、よかった~!!

と感想を抱いたようです。

 


そして、この大福コンビ・・・


いやあ、ほんとかわいい♪


著者が撮影した数々の写真が

注いでいる愛情を、表しています。

 

 

もともとは、ネット上で連載されている

エッセイをまとめたものですので

そちらを読む、というのもありですが


この書籍に載っている大福の写真は

超おすすめですね。

 

 

さて、こちらの本。


冒頭、著者が一頭目である

大吉を迎えることから始まっています。


熱烈に、飼いたい! という衝動に押された


・・・訳ではなく


文章だけ読むと


何となく気になっていってみたら

あれよあれよという間に

飼うことになったようですが・・・


ちょっと斜に構えて、言い訳めいてる

雰囲気がなきにしもあらず。

 

 

もう一度、犬と暮らしたいという

隠れた思いが噴出したからではないか、と

私の、勝手ながらの感想です。

 

 

大吉との関わりの中で

以前の飼犬、富士丸との生活を

振り返る場面が出てきます。


富士丸を飼っていた頃の無知故の

後悔や、自責の念があったようですが


現在の大吉と、その違いを比べることはあっても

大吉は富士丸の代わりではない。


著者曰く、『富士丸の面影を追いかけない』

と、決めていたそうです。

 

 

そうして、数年後に二頭目福助を迎え入れ


野良犬出身の福助との奮闘記が

綴られることとなります。


富士丸とも大吉とも

また違った行動を起こす福助


信頼を得るまでの著者の試行錯誤は

犬を飼う、という覚悟を見せてくれます。


そんな色々と問題児だった福ちゃん。

いまやタヌ公、と呼ばれるまで

愛されるようになりました。

(愛されているのです!)


幸せですねえ。

 

 

富士丸と暮らしていた当時

アルバイト暮らしだった著者が


ライターになり、イベントを企画し

若い頃のミュージシャンの夢もある意味叶え


再び、保護犬を飼い始め

奥様と一緒に、富士丸の頃に抱いていた

山小屋生活を始める。

(この辺りの流れは、ブログにあります)

 

まさに、人に歴史有りです。

 


※3月の末頃、著者が大怪我から

 入院され、驚きましたが

 無事、退院の報告がブログにありました。

 いやあ、よかった!

 
穴澤氏のブログ Another Days