本屋さんで、読んで、選んで、試してみた!

お気に入りの本等を、ちょっと偏り気味にご案内!

読む:『キッチン・ルール』

ベストセラーとはほど遠かったり、そういえば昔あったよねと懐かしんだり
完全趣味の領域、はたまた、それ本じゃないでしょといったものまで
どこか偏ったチョイスでつらつらと感想を綴っております。
なので、あくまでも個人の感想ということで、ご了解下さい。

 

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今はどうだか、わかりませんが

私の頃の、学校での家庭科は


「身につける」よりは

「やらせてやる」感じで


教師の態度は

「どうせ生徒は出来やしない」

という上から目線でした。


とにかく、その教師の地雷を踏まないよう

どうやりすごすかに

心血を注いでましたねえ。

 

 

え、私の通っていた学校だけですか?

 

 

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キッチン・ルール

小林カツ代 朝日出版社

 


・・・私のガッコの話はさておき(笑)

 


こちらに書かれているものの中には


学校では教えない

もしかしたら

家庭でも教えていない


「キッチン・ルール」が、書かれてあります。

 

当たり前すぎで

よくわかってない。


無意識すぎて

気づいていない。

 

そんなことが、

「1つの心得と6つの法則」

に、まとめられています。

 


コンロにかけている鍋の置き方に

ルールがありました。


私は、それを知ってから

持ち手を横にして、置くようになりました。

 

縦にする(身体側に取っ手を向ける)と

何かの拍子に身体に当たったら

鍋をひっくり返してしまう危険があるから。


安全面での、指摘です。

 

 

塩、こしょう、砂糖の「少々」

同じ量ではありませんでした。


確かに、塩も、こしょうも、砂糖も


同じ粒の大きさではありませんし

湿り気の度合いも違いますし

なにより、味の濃度も違います。


もともと、道具では量りにくい

少ない量をあらわすのに

「少々」を使っていたようです。

 

他にも、はじめに揃えたい調理道具や

道具の使い方、食材の扱い方

台所の片づけの仕方などものっています。

 

 

進学や就職で、新生活を始める方に

最適なのではないでしょうか。

 

…6月間近にいうことではないですが。


現在、重版されていないのが残念。

(古本では、あるようです)

 

 


食の文化の伝達が

うまくいかなくなっている今


身構えて、かしこまって、ではなく


知らなかったー、あはは

と、笑いながら


少しでも身につけてもらえれば

次の世代に伝わっていけば

 

著書の冒頭には、そんな内容が

書かれてあります。

 

 

著者は、この「キッチン・ルール」が

発売される直前に、病気で倒れ

闘病の末に亡くなられました。


主婦の側、働く女性の側に立って

常に情報を発信してきた

著者らしい晩年の1冊だと思います。