読む:『「ちゃんとしなきゃ!」をやめたら 二度と散らからない部屋になりました』
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著者は、漫画家さんで
片付けのプロの方ではありません。
ですが、おお~、わかる~。
と、頷くことがたくさん。
ブログ開設して
あっという間にアクセス数を
叩き出した訳ですわ。
「ちゃんとしなきゃ!」をやめたら
二度と散らからない部屋になりました
なぎまゆ KADOKAWA
著者のご友人お二人と
ご自身の体験談が
漫画で描かれてあります。
ご友人に頼まれて
片付けのお手伝いをした著者。
読む側は、漫画ですから
ゴチャ~ッ、とした部屋を見て
うわあああ、散らかっているなあ~(笑)
だけで、すみますが
実際その現場にいたら・・・逃げ出しそう。
そこからの片付けって、時間もさることながら
労力もかかって大変です。
よく片付けられたな~。
この本の最大の特徴は、題名にもなっていますが
「ちゃんとしなきゃ!」を『やめる』、です。
著者を含む、お三方。
特徴としては、「大雑把」
その性格に見合った片付け方、整理の仕方を
見つけていく内容になっています。
今回のお片づけ、ご友人どちらの方も
床に目一杯、物が散乱しています。
本棚もぎゅうぎゅう詰め
クローゼットもパンパン。
でも、物の多さをそれまで
さほど気にしていなかったようです。
家族も片付けられない傾向だったそうで
片付けられた状態を経験していない
ということも、あるかもしれませんね。
まずは、床から片付けを始めます。
それは、何故かというと
作業するスペースを確保するため。
・・・まあ、そうですね(笑)
本来は、「物の種類ごと」(服なら服、本なら本)
から取り組むそうです。
床にある物を、「いる物」「いらない物」
に仕分けるのですが
累積したゴミ・・・じゃなくて、
累積した物からは
同じ文房具が発掘されたり
危険物が発見されたり
あと、絶対無くしてはいけないものが
ひょっこり顔を出したり(オイオイ)
なかなかのデンジャラス状態。
完全に自分が管理できる(この辺り個人差あり)
物量が超えているので
最初の時点で、物の数を絞り込んでいきます。
でも、この作業は結構大変ですね。
そもそもの物量もハンパないですし。
いる物、いらない物
1点1点、確認ですから。はは・・・。
さて。
埋め尽くされていた物が仕分けされ
床が見えるようになりましたら
「いる物」をジャンル別に仕分けます。
物の住所を決定するための前準備。
脳味噌フル回転。
その「物」が、どのジャンルにあたるのかって
普段そんなに深く考えないですからね。
そうして、ジャンル別に仕分けされたら
今度は、収納の位置や仕方を決めます。
ここが、「ちゃんとしなきゃ!」を『やめる』
の神髄になります。
物の住所をどこにするか。
収納の仕方をどうするか。
これらを決定するのに
自分の「性格」を利用するそうです。
ここで見誤ると、元の木阿弥。
今までの片付けの努力がパアッ。
クローゼットや押入の奥にしまうと
死蔵品になってしまうので
いかにして、自分がやりやすいように
使えるように収納するかが
ポイントになるそうです。
自分が「大雑把」なら
その「大雑把」にあった方法を探す。
そうしないと、持続しないから。
(詳しくは、本書のマンガで)
テレビや雑誌で紹介されているような
お洒落な容器に入れ替えるとか
整然と美しく並べるとか
みえない収納にするとか
あれは、本当マメな方ですよね。
確固たる信念を感じます・・・。
著者の方は、片付けの方法には
その人に合うか、合わない、がある。
と、仰ってます。
たくさんの片付けの情報を
参考にするにしても
自分に合っているか見極めが必要。
確かに、あの人のあの部屋が素敵という
あこがれだけでは、片付きませんし
維持できません。
あくまでも、自分は自分。
自分が生活し、活用していく。
このあたりは、著者ご自身の体験談に
描かれてあります。
ああ、でも
片付けの一番のポイントは
本人が、片付ける「意志」を持っている
というところでしょうか。
本人自身が、片付けを通して
物を処分・分別を直に体験し
初めて整理し管理することを、実感出来るのが
何よりの収穫のようです。
ところで。
最初のお片づけのご友人がされてた
封書につめて、整理する方法。
これは、こちらですね。
「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)
著者、野口氏が実践していた整理法を著して
ベストセラーになった本です。
確か、時間軸をもとに並べていき
常に封書の中身をチェック。
不要になったら捨てていく
そういった方法だったと思います。
この整理法も、人を選びます。
あと、状況によりますかね。
仕事での書類の整理には、効果が現れるかも。
対して、日常の雑事には合うかというと
はい、雑把な方には向きません。
日常的に「常にチェック」するなんて
そもそもやらない。
封書なので、見えませんから
いくら見出しに書いていても
スルーしてしまいます。
はい、私です~(経験済み)